M女の隠れ家

<愛奴 優香> その33
「どうだ、こんな風に縛られて?」

「…気持ちいいけど・・・、恥ずかしい・・・です」

縄で縛られる気持ちよさが、恥ずかしさに勝っているのだろうか。
優香は僕の問いかけに正直に答えた。



僕が窓の外を眺めて、優香に言った。

「ほら、窓の外からこっちを見ている人がいるぞ」

「いやっ」

僕が優香に言葉を投げかけたら、その言葉にすぐに優香は反応して体を丸めた。



鎖のリードはイスに止めてあるから、リードの長さ分しか動くことができない。
しかも、僕は優香には「動くな」と厳命してある。

こんな格好で窓際に立たされ、恥ずかしさに体を丸めても、その場から優香は動けない。



「優香、顔を上げなさい」

丸めていた体が、僕の言葉で引き起こされた。
それでも、優香はまだ顔を僕のほうに向けることができない。

カーテンを全開にされた窓の外には、船の科学館が見えている。
逆に向こうからは、この部屋の様子が見えているということだ。