<愛奴 優香> その37
「ようし、じゃあ今度はそのまま四つん這いになりなさい」
「はい・・・、ご主人様」
僕は命令どおりにベッドの上に優香は両手を付いた。
それでも優香は両足をぴったりとくっ付けている。

「ほら、どうして欲しいんだ?」
僕は優香の体の奥にMの炎が燃え広がっている事を知っている。
そんな優香に、僕は問いかけた。

「・・・」
僕の問いかけに、優香は無言のままだ。
ベッドに両肘をついて、頭をベッドに落とした。
膝をぴったりとくっ付けた恰好で体を固くしている。
優香が自分の言葉でどうして欲しいのかを言うまで、僕はただじっと待っていた。
ベッドの上で四つん這いになってうずくまるようにしている優香を、僕はカメラに収めていく。

優香は時々、体をピクン、ピクンと反応させる。
そして、足をこすり合わせるような仕草をする。
そんな反応は、優香の体の奥に燃えている炎によるものだということを、僕はちゃんと知っている。
いつまで、その炎に優香は耐えられるだろうか。

優香は、ベッドの上で顔を隠すようにしながらも、両足をこすり合わせるようにして耐えている。
あとどれくらいこの時間を僕は待っていればいいのだろうか?
