<愛奴 優香> その55
「ああぁ・・・」
優香は麻縄で縛られて、その感触に甘い声を漏らした。
縛りの気持ちよさを、優香は十分に知っている。
この縛りをされて、優香の体の芯がとろけて行く。

「どうだ? 気持ちいいか?」
「はい・・・、とても」
優香は、この快感に酔っているかのようだ。
薄く目を閉じて、縄の気持ちよさに溺れている。

ゆっくりと優香の体が揺れ始めてきた。
陶酔するような、優香の表情だ。
パイパンの股間に食い込んでいる麻縄も、見た目の痛々しさとは裏腹に優香には気持ちいいのだろう。

両膝をぴったりと閉じて、その股間縄を挟み込んでいる。
体が少し前に屈みこむようになってきた。
うつむき加減の優香の頭が、左右にゆっくりと揺れる。
こんな様子を、僕はただ眺めている。
いやらしく、そして楽しい眺めだ。
