<奴隷 凛> その16
「さあ、ここでさっきのようにスカートをめくり上げなさい」
「・・・」
僕の命令に、凛は返事をせず抵抗した。
この鏡の前でスカートをめくり上げて、自分の恥ずかしい姿を見るというのは、凛にはさっきよりも強い羞恥なのだろう。

鏡の前に立たされて、ただ指を握りしめるようにして抵抗している。
鎖のリードは、鏡の前の凛をその場から動けなくしている。
「ほら、どうしたんだ?」
「・・・」
凛は返事をしない。


「どうした? 僕の命令が聞けないのか?」
「・・・」
「ほら、めくり上げなさい。そしてそんな恥ずかしい自分の姿を見るんだ」
「・・・はい・・・、ご主人さま」
ようやく凛は小さな声で僕の命令に返事をした。

それでも、まだ凛は股間縄をしている自分の姿を見るのが恥ずかし過ぎるようだ。
なかなかスカートを握る手が動かない。
「ほら、スカートをめくって」
僕が少し声をトーンを変えて、凛に言った。
「・・・はい・・・」
ようやくスカートをめくり上げ始めた。
とてもゆっくりとした動きで、スカートをめくり上げた。
少しだけ股間縄が見えてきた。
それでも自分の姿を鏡で見るのは恥ずかし過ぎるらしく、顔を背けた。

