<奴隷 凛> その5
凛の丸いお尻と白いショーツが黒の制服とアンマッチしていて、いやらしさを増しているように感じる。
凛は床に手を付いた恰好のまま、これからの調教を想像しているのだろうか。
指の爪が床をこすっている。
「さあ、立ちなさい。そのテレビの前だ」
「はい・・・ご主人様」

凛はめくり上げられたスカートの裾を直して、テレビの前に立った。
僕は凛の首輪に付けられた鎖のリードをテレビ台の後ろに括り付けた。
この鎖のリードでつながれた格好が、奴隷らしさを醸し出す。
ただ、テレビの前に立っているだけなのに、凛にはもう十分に気持ちを揺さぶられるシチュエーションだ。
僕は凛に、立っているようにと言っただけで、他には何もポーズなどは指示していない。
それなのに、凛は自分で自分の指先を握り、恥ずかしさをその指で表現しているかのようだ。


黒のストッキングを履いているつま先も、微妙にこすり合わせている。
僕は調教の時に、奴隷の指先やつま先の動きをよく注視する。
そんな細かいところに、言葉にはならない奴隷の心の動きが現れるものだからだ。
恥ずかしさで凛は顔を僕のカメラに向ける事ができないようだ。
そんな凛に僕は命令した。
「こっちを向きなさい」
「・・・」
凛は返事をすることなく、顔を少しうつむき加減にして僕のほうを向いた。

凛は手をどうしたらよいのか分からず、スカートの前あたりでモジモジさせている。
黒のストッキングを履いたつま先が、手の代わりに凛の心の動きを表していた。
