M女の隠れ家                                          <コラム−20>


「SMを体験したい」

以前、ある女性から、メールをいただきました。

SMにとても興味がある・・・。
僕のサイトを見て、その夜はドキドキして眠れなかった・・・。

付き合っている彼氏にも、自分のこんな願望を言えない。
サイトの女性たちがすごくうらやましい。
あんな風にされてみたい。

もう結婚を考えている年齢でもあります。
今しかできないことをやっておきたい。
今年は、海外に行くことや登山も計画しています。
SMも秘密にして、一度体験してみたいと思っています。


メールの要点をかいつまんでいいますと、こんな感じです。

メールを読んでいて、この女性にM性があるのは理解できました。
でも、僕は残念ながらお会いするのはお断りしました。

メールに書かれている海外でのいろんな体験や登山や、その他のいろんな計画は、それぞれとても素敵な思い出になるようなものばかりでした。
きっと彼女の人生の一ページを飾ることでしょう。
アルバムの中に残る素敵な記録となると思います。

ただし、それらは彼女の人生において、そういう経験があってもなくてもどちらでもいいものです。
その経験がなかったとしても、彼女の本質には何の影響もありません。
そういう経験があったら楽しいなという程度のものです。

SMは違います。
SMは、その人の本質そのものに係わることなのです。
もちろんアルバムに飾ることもできませんし、友人や他の人に自慢話として話せることでもありません。
その人の心の奥に誰にも知られることなく、しまっておくことです。

他の人に一切知られることはありませんが、SMを経験したのとしていないのとでは、その人の本質が変わるのです。

この女性にとってSMを経験するには、結婚を考えている相手がいてそういう年齢になっている今となっては、もう遅すぎたのです。
今のままで、いろんな素敵な体験をして、そのアルバムを持って結婚するのが一番いいことだと、僕は思います。
あなたのM性は、そのまま心の奥に封印しておくことをお勧めしますと返信して、お会いすることをお断りしたのです。





SMは、M女性が身も心も全てをさらけ出して、相手のS男性にゆだねる行為です。
その相手となるS男性には、それらを全て受け止めるだけの覚悟がなければなりません。

SMは、M女性の本質が変わるほどの行為ですから、僕は全身全霊を打ち込んで相手のM女性を調教します。

僕は、M女性に縄をかけている時、ポタポタと汗が僕の顎からその女性の体に滴り落ちるのに気づくことがあります。
M女性は僕の縄に縛られて、うっとりとして横たわっています。
その体に僕の汗が滴り落ちたのです。

女性の肌に落ちたその汗を見て、ハッと僕は自分がそんなに汗をかいていたのかと気づきました。
M女性に縄をかけている時の僕は、自分ではその時の様子を知ることはできませんが、きっと鬼気迫るような表情をしているのかもしれません。
真剣に全身全霊を打ち込んで、調教しているからです。

エアコンの効いたホテルの部屋で調教しているのに、僕の全身から汗が滴り落ちるほどになっているのは、これまでにも何度も経験しています。
そして調教の後は、僕はとても疲労感を感じます。
調教した後でM女性と一緒にベッドの中にいる時は、調教中とは違って僕はきっととても穏やかで優しい顔をしているかもしれません。
M女性が、僕の腕や胸に頬を摺り寄せてくるのです。

SMは、登山や海外旅行と同質で論じられることではないと思います。
ただの体験ではないのです。
その女性のメールの文面から、あまりにも軽く簡単にSMを考えているように感じられ、とても残念ですが僕はお会いするのをお断りしました。

もちろん、SMを重く考えすぎるのもどうかとは思いますが・・・。

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