M女の隠れ家                                          <コラム−21>


「M女性の悩み、その1」

僕のこのサイトには「M女の告白・相談の掲示板」というのがあります。
この掲示板からも、多くのM女性が悩みを持ち、苦しんでいる姿が見えてきます。

僕にも、これまで多くのM女性が相談のメールを送ってきました。
これまでの僕へのメールや掲示板のカキコミなどを見ていると、M女性の悩みはいくつかに分類できることが分かります。
その悩みには、おおよそのパターンがあるのです。

一つ目は、自分のM性についての悩みです。
まだ若い女の子に多いのですが、テレビなどを見ていて、お姫様やヒロインが悪者に捕まえられて縄で縛られたり、地下牢に閉じ込められたりしているのを見ると、ゾクゾクするような感覚を覚えるとか、下半身がうずくような興奮を覚える、そんな自分はおかしいのではないかという悩みです。
幼いころに男の子と遊んでいる時、捕えられる役をしてすごく興奮したという記憶を持っていて、それ以来、自分の性癖に悩み苦しんでいるという女性のメールを何度ももらっています。
S性やM性という知識を持っていない場合、世間一般に言われている恋愛や性的な情報と自分の性癖があまりにも違うことに悩むのです。
自分はおかしいのではないか、この性癖は悪いことだ、というマイナスの捉え方をしてしまいがちです。

昔から比べたらSMという言葉も一般化し、女性雑誌などでも使われるようになって暗いイメージも薄れつつあるようですが、それでもSMの本質からは外れているようなものが大半です。
どこにもS性やM性というものについて、ちゃんとした説明がなされていないのです。
まれにもっともらしい説明をしている本に出会っても、僕のような本物のS男性で多くのM女性を調教してきた経験からみると、その説明は間違っていると言わざるを得ないものがほとんどです。



一言で結論をいいます。
S性やM性は「才能」であり、その人が持って生まれたものです。
生まれつき持っている「才能」ですから、持っていない普通の人では到底理解することはできないことなのです。
例えば、特別な音感を持っている人がたまにいます。
その人だけに聞こえる音があり、その音感は「才能」です。
でも普通の人には聞こえませんから、普通の人がその音を説明することはできませんし、理解するのも難しいことです。

女性雑誌を書いている記者の方に本物のS男性やM女性は、ほとんどいないでしょう。
S性やM性という「才能」を持っていない記者には、SMを説明することは不可能なのです。

S性やM性は「才能」ですが、その「才能」がいつ目覚めるのかは人によって違います。
M女性の中には、もう幼稚園の頃には、捕らわれる役を好んでしていてそのM性に気づいていたという人も何人もいました。
一方で思春期になって、偶然にSM雑誌を目にしてしびれるような衝撃とともに目覚めたという女性もいましたし、二十歳頃にお付き合いをした男性から縛られたりして、その身体の中に眠っていたM性がその男性の手によって目覚めたとしいうM女性もいます。
以前から自分のM性を薄々とは感じていたけれども、インターネットでいろんなサイトを見ているうちにSMサイトにたどり着き、そんなサイトを見ている内に自分のM性を理解するようになったというM女性もいました。
このことは、僕はコラム−9の「M性の目覚め」に書きました。

大切なことは、その自ら持って生まれたM性を「才能」だと受け入れることです。
拒絶することは、決していい結果を生みません。
いくら拒絶してもM女性の中にあるそのM性は、消えてなくなることはありません。
むしろ拒絶されたM性は、歪みそして変質して、M女性の心と体に悪い影響を及ぼすことになりかねません。
そのM性を「才能」とし受け入れること、そしてその「才能」とどう付き合い、どう扱っていくかを考えるほうがいいと思います。

M性は「才能」と書きましたが、その強さの程度は人によってさまざまです。
激しく強いM性を持っている女性もいますし、ほんのりと薄いM性しか持っていない女性もいます。
またM性はとても幅広くて、多くの違いがあります。
どんなことを好むのか、そのM性の違いは、まさにM女性の数だけあるといってもいいでしょう。
M性は一律的なものではないのです。
でもある程度の傾向はあります。

それが、このサイトにある「M女のアンケート」によく表れています。
自分だけではない、他にも多くのM女性がいるということ、そしてそのM性の中にもいろんな差があるということを知ること、それがまずは第一歩ではないでしょうか。


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