M女の隠れ家                                          <コラム−25>


「大好きな彼はSじゃない」

このコラムは、日記の中からの抜粋です。

よくM女性からの相談で「大好きな彼がいるけど、彼はSじゃない」というメールをいただきます。
好きな人がSでさらにお互いの相性がよかったなら、それは言うことなしなんでしょうけど、そういう出会いは奇跡に近いくらいのものです。

普段の生活での出会いでは、S男性とM女性が出会うことすら、ほとんど不可能に近いくらいの確率です。
そこで考えるのは、その大好きな彼を何とかSにできないかということのようです。

「大好きな彼がSになってくれて、私を縛ってくれたらとっても素敵!!」
まあ、その発想は分からないでもありませんが、残念ながら無理です。



S性やM性は「才能」なんです。
その人がもともと持って生まれた「才能」ですから、その「才能」を持っていない人にそれを求めても相手に苦痛を感じさせるだけのものです。
もしM性を持っていない普通の女性を縄で縛ったりすれば、とても嫌がり恐怖で震えあがることでしょう。

S性を持っていない普通の男性である彼に「縛って」と求めれば、あなたへの愛情から縛ってくれることもあるかもしれませんが、彼はとても苦痛に感じているはずです。
また、S性を持っていない男性の縛りは、いくら努力して勉強したとしても本物のS男性の縛りとは全くの別物で、M女性を満足させることのできる縛りには決してなりません。

このS性やM性という「才能」は、努力でカバーできるという性質のものではありません。
いくら努力しても無理なのです。

「彼のS性はまだ眠っているだけで、刺激を与えれば目覚めるかもしれないのでは?」という質問も受けたことがあります。
女性のM性が目覚めるのはかなり個人差があって、早い人ではもう幼稚園の頃から縄で縛られることへの憧れに気づいていたという人もいれば、結婚して子供ができてしまってからようやく自分のM性に気づいたという人もいます。
だから「彼のS性はまだ目覚めていないだけかも?」という気持ちになるのも、理解できます。



でも、残念ながらそれも無理です。
男性のS性は、性に目覚めるのと同時に目覚めるものなのです。
思春期までには男性は性に目覚めます。
女性と付き合っていながら性に目覚めていない男性などありえないわけですから、その時にS性を持っていなければ、もうそのあとで目覚めるということはないのです。

SとMの出会いの難しさが、ここにあります。

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